植物図鑑:スイカズラ
漢字表記:忍冬
通勤経路に毎年5月~6月頃、スイカズラの花が咲いています。
ある日歩いていて、そういえば朝の通勤時には花がたくさん咲いていてもあまり匂いが感じられないな……と気づきました。(もちろん、花に直接顔を近づければ匂いがします)
どうも夕方の通勤時の方が風に乗って良い香りが漂っているようです。
ウィキペディアで調べてみると、夕方に香り始めるとか。(馬場篤『薬草500種-栽培から効用まで』)
なるほど……私が感じていた朝夕の差異はこれだったか。
スイカズラは、これまでは単に「いい香りの花」という認識でしたが、今回調べてみたところ様々な利用方法があるようです。
花:蜜を吸う(スイカズラの名前は元々そこから来ているとか……)
花は、そのまま酢の物にできる。
葉:新芽や若葉は食用。摘み取って、軽く茹でたあと水にさらし、お浸しや和え物、
油炒めなどに。
日陰で3 - 4日ほど陰干ししてから、乾煎りしてお茶がわりにもできる。
蕾:薬用。漢方薬の忍冬(にんどう)。
基本的に私が植物名と植物の姿を覚えるのは食用・香りが良い・薬用・毒草のいずれかの条件がある場合のみで、スイカズラは長らく「香りが良い」という区分で記憶していました。
改めて調べてみると、以外な発見をするものだなぁ……そして、知っているつもりにならないように日々情報の更新が必要だな……と、思った次第です。
余談ですが、スイカズラ科スイカズラ属の仲間には北海道の有名な特産品「ハスカップ」が含まれていたりします。(全然イメージがなかった……)
まあ、それを聞くと「スイカズラ=食用」の図式も納得がいくという物。
次に通りかかった時には蜜でも吸ってみようかな……。