ジャズ、始めました。~もちろん演奏する方ではなく、聞く方①~
ある日、ふと気がつくとジャズって意識をせずに好んで聞いていた曲や歌が
「あれ?これジャズじゃない?」と、気がつき「そうだ!いっそのことジャズちゃんと聞いてみよ!」と、CDを集め始めた次第です。
個人的に印象深いのは以下の曲
言わずと知れた名曲。
1939年の映画「オズの魔法使い」でジュディ・ガーランドが歌った曲ですね。
中学時代の音楽の授業中にこの映画を見る機会があり、ジュディ・ガーランドverを
初めて聞きました。
その後日本版のドラマ「魔王」で、主人公が殺された家族への復讐の誓いを
思い出すために何度も聞いているシーンが印象に残っています。
歌詞を改めてよく聞いたら切ないんですよね。
「あの小さな幸せの青い鳥たちが虹を超えて飛んでいけるなら
どうして……私は飛べないのかしら」
ドロシーは辛い状況から理想郷へと飛んでいきたい、
「魔王」の主人公は死んでしまった家族全員がいるであろう世界に
自分だけが行くことが出来ない……。
ジュディ・ガーランドの人生もまたそう。
周囲の大人にめちゃくちゃにされた人生、そこから抜け出したい、
飛んでいきたい……。
悲しみに満ちた世界、だからこそ虹という希望に満ちた舞台装置を超えていくことは
希望につながるのか、はたまた叶わぬ夢の象徴なのか……。
聞くときの心境と歌い手の解釈によって印象がかなり違って見える曲……
聞き直した今はそう思います。
②「It‘s only a paper moon」
市川崑さんの「病院坂の首くくりの家」。
劇中で桜田淳子さんがを歌っていて、とても素敵。
ちょっとけだるげなハスキーボイス。
でもサラっと歌っていて個人的に耳馴染みがすごくいい。
歌っているのがほんのワンシーンなのがもったいない……。
戦後すぐのガチャガチャした世界観。そしてその中を流浪している流しのバンド。
酸いも甘いも見てきたのよ……って感じがして、抜群に映画の世界観に
あっているんです。
それと、ジャズと言えば……というイメージにもしっくりきます。
ひっそりとした地下の酒場。
その片隅でけだるげな女性シンガーの声を肴にグラスを傾ける……。
ちょっとテンプレすぎるでしょうか?
この桜田淳子バージョンで一曲丸っと聞いてみたいですね……。
③「It Don't Mean A Thing」
ジャズってこんなに自由でいいのか!?と、気づかされた一曲。
とある動画シリーズの次回予告で流れていた曲なんですよね。
「1、2、1、2 Test Test 、1、2、1、2 Test Test ……」
というカウントダウンが印象的。
「なんだかジャズっぽいな~」と思って歌詞で検索をかけてもヒットせず。
見つからないのであきらめかけていたところ、重要なヒントとなるコメントを発見。
「スイングしなきゃ意味がないって曲だよね」
再度、このコメントを基に検索。
ヒットしたのがこの曲です。
どうやらアレンジされた歌詞だったようです。
(もしかしたらakikoさんというアーティストの方のオリジナルかも?)
エラ・フィッツジェラルドverと聴きくらべてみると、もっと情熱的で
カウントダウンの歌詞はなし。
かわりに「Doo wha, do wha, do wha」というスキャットが入っています。
情熱的に勢いよく、力強く歌い上げるエラ・フィッツジェラルドverと
シンプルかつアーバンにさらっと歌い上げているakikoさんver……
同じ曲なのにまったく違う曲のよう。
同じ曲の中でも好みのアレンジを選ぶ楽しみ、自由な楽しさ。
「あまりこの人の歌い方好きじゃないな……」と、思っても別のアレンジで
あっさり聞くことができるかもしれない……無限の可能性を感じさせられた
一曲です。
ざっくりとお気に入りの曲について書いてみたものの、私自身はまだまだジャズを
聴き始めて、1週間くらいのドがつく初心者です。
のんびり、じっくりとジャズについて学んでいけたらいいな。
あと、今の自分の楽しみ方も第2弾でまとめてみる予定。
今年の目標に「ジャズ喫茶に行ってみること」を忘れないうちに追加しました。