街の植物図鑑②:ミント(ミドリハッカ?)
シソ科
先日歩いているとこんな風景を目にしました。
実は写真に写る小さな葉はほぼミント。辺り一面のミント畑です。
しかも、ここはハーブ園ではありません。
街中を流れる小さな川の川辺なのです。
こういう風景に出会えばすることは決まっています。
ナイロン袋をもっていざ、川べりへ。
採取したミントは自宅でフレッシュハーブティーに。
さて投稿の際に、ミントの名称をどうしようか迷いました。
ミントは交雑しやすく、種類も多いため、はっきりと「これ!」といった名前が、
特定しづらいからです。
このミントの特徴としては
①比較的メントール感がすくない
②葉は丸みを帯びている
③葉の表面にうっすら毛が生えている
③茎に毛は生えていない
毛が生えているミントと言えば、アップルミントが有名。
しかし、アップルミントにメントール感はありません。
また、アップルミントの場合は茎にも毛がはっきりと生えています。
そうした結果を踏まえて、アップルミントと交雑した「ミドリハッカ」の
可能性が高いと判断しました。
こういった街中の川は実は有用植物の宝庫なのです。
今までに発見したのはミント数種類、セリ、クレソン、ヤブツルアズキ。
そんなこともあって私は、川を見つけると河原に
おりて探索をしてみることにしています。
皆さんも川辺を見つけたら少し、足を止めて散策してみてください。
もしかしたら、面白い植物が生えているかもしれませんよ。
植物図鑑:スイカズラ
漢字表記:忍冬
通勤経路に毎年5月~6月頃、スイカズラの花が咲いています。
ある日歩いていて、そういえば朝の通勤時には花がたくさん咲いていてもあまり匂いが感じられないな……と気づきました。(もちろん、花に直接顔を近づければ匂いがします)
どうも夕方の通勤時の方が風に乗って良い香りが漂っているようです。
ウィキペディアで調べてみると、夕方に香り始めるとか。(馬場篤『薬草500種-栽培から効用まで』)
なるほど……私が感じていた朝夕の差異はこれだったか。
スイカズラは、これまでは単に「いい香りの花」という認識でしたが、今回調べてみたところ様々な利用方法があるようです。
花:蜜を吸う(スイカズラの名前は元々そこから来ているとか……)
花は、そのまま酢の物にできる。
葉:新芽や若葉は食用。摘み取って、軽く茹でたあと水にさらし、お浸しや和え物、
油炒めなどに。
日陰で3 - 4日ほど陰干ししてから、乾煎りしてお茶がわりにもできる。
蕾:薬用。漢方薬の忍冬(にんどう)。
基本的に私が植物名と植物の姿を覚えるのは食用・香りが良い・薬用・毒草のいずれかの条件がある場合のみで、スイカズラは長らく「香りが良い」という区分で記憶していました。
改めて調べてみると、以外な発見をするものだなぁ……そして、知っているつもりにならないように日々情報の更新が必要だな……と、思った次第です。
余談ですが、スイカズラ科スイカズラ属の仲間には北海道の有名な特産品「ハスカップ」が含まれていたりします。(全然イメージがなかった……)
まあ、それを聞くと「スイカズラ=食用」の図式も納得がいくという物。
次に通りかかった時には蜜でも吸ってみようかな……。