初心者によるタロット勉強記~with 文房具、キノコ、雑文~

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ワンオラクル&意味事典:5/8(日)節制逆位置

こんばんは!

日にちが空いてしまいましたが、またまたワンオラクル&個人的タロット解説記事になります!

1.描かれたモチーフの解釈 

 (1)天使

   西儀式魔術では「赤色、南側、火の元素」に位置づけられていることから、

   この天使はミカエルと言われている。

  (赤い翼、胸元の△が火を表す記号であるため)

  • 大天使ミカエルについて

  キリスト教におけるミカエルはけっこう武闘派。

  絵画でのミカエルは甲冑をまとって天使の軍勢の先頭を行くというイメージ。

  (切り込み隊長みたいなものかも……)

  守護対象もルネサンス期には武器と秤を扱う職業。中世では兵士の守り手、

  キリスト教軍(十字軍が流行していた時期です)。

  ……見事に武闘派なラインナップです。

  現代のカトリック教会では、兵士、警官、消防官、救急隊員の守護聖人

  なっているそうです。

  また絵画では公平さ、バランス、正義を象徴する「天秤」を持つ場合が

  あるようです。

 

  • 有名な伝説
    1. ルシファーとの戦いで勝利を重ねる。
    2. ジャンヌ・ダルクの前に現れた天使はミカエルと言われている。
    3. 司教が夢のなかで大天使ミカエルから「この岩山に聖堂を建てよ」とのお告げを2回受けたが、悪魔の悪戯だと思い信じなかった。3度目には大天使はしびれを切らし、司教の額に指を触れて強く命じた。翌朝、司教は自分の頭に穴が開いていることに気づき、お告げが本物であると確信。作った礼拝堂がモン・サン・ミシェル

             

  • 性格?

  武闘派かつ、道理を外れる相手に対しては厳しい性格をお持ちのようです。

  同時に正義感を持ち、バランスを保ち(つまりは相手を重んじたり、節度をもって)

  接する

  という、イメージでしょうか。

  1. 天使が手に持つ2つの杯で液体を移し替えている

   この動作、試験管を使って薬品を混ぜているような感じですね(笑)

   実際、この様子は錬金術での調合を表していると言われています。

  1. カードの元素

   こんなに水が描かれているのに、カード自体に割り振られた四元素は実は

  「火」なんです。

  1. 四元素のてんこ盛り

   このカードには四元素のすべてが描かれていると言われています。

   火=ミカエル本人の属性、カード自体の属性、

   水=カップと中の液体、足元の水

   風=ミカエルの翼か。

   地=地面、ミカエルの胸元の□(□は地を表す記号)

   すなわち、全ての元素がバランスよく配置され均整がとれているという状況。

  1. 天使の足元の水と、踏みしめた大地

  水は潜在意識、大地は健在意識を表す

  =両者を踏みしめており、両者を仲介しているのがミカエルと解釈できる。

  1. アイリスの花

  アイリスはギリシャ神話の虹の女神「イリス」の象徴。

  イリスの役割はメッセンジャー、仲介者。

  虹は、地上と天上とを結ぶ「道」であり、「媒介」。

  神々と英雄たちが、あの世とこの世を行き来するのに使う〈橋〉である。

 

<節制のイメージ>

名前からして「節度を持って」とか「謙虚に」とかそういうイメージを持つカード。

カップの液体を混ぜ合わせているのは異なる物質を混ぜ合わせて新しく価値のある物質を作り出す「錬金術」を表していると言われています。

四元素すべてが描かれたカードと言われるカードですが、さらにそれらバラバラの元素を混ぜ合わせているという絵柄であることに注目です。

例えば、

「風(翼)」「火」「大地」のシンボルを持つ天使が「水=液体」を混ぜ合わせる。

天使の足が「大地(健在意識)」と「水(潜在意識)」を両方踏んでいる。

他者との交流を通じた化学変化によって自分自身にとって新たな価値観や世界を得ようとしているのかもしれません。

それは慎重さをもとめられる作業と言えるでしょう。

他者との距離感を一気につめすぎてはいけませんし、反対に心を閉ざしてしまえばそもそも交流は生まれません。

自身とは異なる世界、価値観を持つ他者との交流は両者が対等であると自覚し、パワーバランスがどちらかに傾かないようにフラットな態度を心掛ける必要もあります。

それがカード名の「節制」や「節度のある行動を」や「バランス」「中庸」といったキーワードに繋がっているのだと思います。

 

<節制逆位置のイメージ>

逆位置で出てしまいました。

火の属性を持つカードであることを考えると、

「パワー全開でグイグイ相手に迫っていってしまう」。

「全力で相手に寄りかかる」

「「ねーねー話聞いて!」と相手の都合を考えずに自分語りに終始する」。

あるいは

「心を閉ざして交流そのものを拒否する」

「別の価値観・世界観を受け入れられない」

といった情熱の傾け方を間違えたり、バランスを欠いた独りよがりの交流に終始することになってしまいそうです。

あれこれ話したい、伝えたい、教えたい……といった情熱はとってもよく分かりますが、まずはクールダウン。

あるいは、違う価値観・別の意見などを受け入れがたいと思っていませんか?

周りの様子はどうですか?相手は退屈していませんか?相手の話をきちんと聞けていますか?

少し立ち止まって考えてみてください。

なにごとも「ほどほど」「ちょうどいい」「ぼちぼち」な力の入れ具合で十分です。

 

<1日の振り返り>

友人と会うことに。

実はこの友人、先日の5月8日(土)に連絡が来た友人。

その時のカードは「カップの2」で今日は逆位置とはいえ「節制」。

両方とも交流を表すカードで、また2つのカップが共通項。

友人はディープな内容の話にものってくれる人なので、ついつい話が白熱してしまうのです。

自分勝手に話し過ぎないようにという警告なのだと受け止めました。

警告のおかげか、目立つトラブルは起きずにその日は終了。

カードの共通点と意味合い。

他者との交流で考えるべきことが必要な流れだったのかもしれません。